学術情報

OcLOC(Occlusal Locus of Control)ゾーンにかかわる咬合機能と聴力

OcLOC(Occlusal Locus of Control)ゾーン

OcLOC(Occlusal Locus of Control)ゾーン

噛み癖と聴力低下

噛み癖と聴力低下

OcLOC(Occlusal Locus of Control)ゾーンは閉口筋群(咬筋,内側翼突筋,側頭筋)の合力上にあり、それは(E)ゾーン(上顎第二乳臼歯部;永久歯では上顎(5)の近心から(6)の近心部)に相当し、最も生理的咬合機能が発揮できる、いわゆる咬合重心域であり下顎が安定する最小限のゾーンであるという。

その解剖学的根拠として先人の研究をあげ、さらに臨床的根拠としてOcLOCゾーンを口腔機能の中心と考え、その機能不全から生じる種々の障害について臨床研究を行い、顎関節の開口制限、片頭痛、頸椎への荷重負担、スポーツ運動能力と関連があることを報告している。

咀嚼部位に対応する聴力値とパターン

咀嚼部位に対応する聴力値とパターン

オージオメータは、耳鼻科領域における検査法の一つであるが、歯科領域における「咬合のセンサー」としての検出感度がよく、極めて優れた特性を発揮している。また、適切な歯科的処置によって咬合機能回復させて、さらにOcLOCゾーンで咀嚼訓練を行うことによって左右の聴力低下が回復されることを判明できると同時に、OcLOCゾーンはオージオメータにより聴力の最も安定している咀嚼部位であることが解った。

このように複雑な要因がからむ咬合を、オージオメータを導入することで、歯科治療における診断と処置方針の指針が得られることに大きな意義がある。

咀嚼部位に対応する聴力値とパターン

咀嚼部位に対応する聴力値とパターン

咀嚼部位に対応する聴力値とパターン

咀嚼部位に対応する聴力値とパターン

咀嚼部位に対応する聴力値とパターン

データ提供:東京歯科大学 学長 石川達也  衛生学講座 松久保隆、長坂斉、中村昭二
『日本歯科医師会雑誌 6月号』に論文掲載

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