導入事例

  • 顎関節治療の新たな選択肢として
    手軽に使える物理療法機器を導入

    User Report 09
    山内歯科医院

    1949年に東京・東中野で開業した山内歯科医院。現在は、二代目の山内幸司院長と三代目の晋史副院長が、地元に根ざした診療を行っています。虫歯治療などの一般歯科をはじめ、予防やインプラント、マウスピース矯正、審美歯科など幅広い診療項目で患者様に対応。近年、増加傾向にあるTCH(Tooth Contacting Habit/歯列接触癖)の治療に物理療法機器を導入するなど、最先端の治療にも積極的に取り組んでいます。

  • 山内歯科医院の外観

歯科用両側性筋電気刺激装置を導入した経緯と、理由をお聞かせください。

今から約2年前、歯科用の電気刺激装置が新たに発売される時にご紹介いただいたのがきっかけです。それまでの顎関節の治療は、ストレッチなどの運動療法や理学療法が中心でした。すでに歯科用の電気刺激装置は世の中に存在していましたが、価格が比較的高額で、サイズも大型のものでした。そんな中、ご紹介いただいた歯科用両側性筋電気刺激装置は、価格が手頃なうえ、サイズもコンパクトで使い勝手が良さそうだったので、導入してみようということになりました。

歯科用両側性筋電気刺激装置は、どのような使い方をしていますか?

最近はコロナ禍の影響で社会に大きな変化が起こり、リモートワークやスマートフォンの長時間利用なども増えたせいか、“噛み締め”に起因する問題を抱える患者様が多くなってきています。特に、上下の歯を持続的に接触させることが癖になっているTCHの方が増えている印象です。そのような方には、歯科用両側性筋電気刺激装置で刺激を与えて、筋肉を緩めて痛みを和らげる治療をお勧めしています。通常は何もしていない時に、口の中で上下の歯は触れていません。しかし、触れている状態が習慣になってしまうと、頬粘膜が傷ついたり、舌圧痕がついたりしてしまいます。さらに、知らず知らずのうちに噛み締めの癖がついていると、首筋が痛くなったり、肩が凝ったりと、口以外のトラブルを抱えてしまうこともあります。患者様の多くは、当然ながらそのような危険性に気づいていません。こちらから「朝起きた時に、筋肉が痛いと感じることはありませんか?」などと尋ねて、歯と首肩の筋肉の関連性をきちんと説明すると、歯科用両側性筋電気刺激装置を使った治療にもご納得いただけます。

治療の頻度としては、だいたい週に1回くらいで、時間は1回につき30分程度です。毎週、継続して来院される方が多いのもこの治療の特徴です。患者様にはチェアで横になっていただいて、顎関節や咬筋などの頭頸部にパッドを貼り、治療を受けていただきます。

山内歯科医院 山内 幸司 院長

山内歯科医院の内観

使い勝手や、患者様の反応はいかがですか?

本体が手のひらサイズで場所も取らないので、とても使いやすいですね。操作も、時間と出力、モードをセットするだけなので簡単です。私が別の患者様の治療にあたっている間も、ほかのスタッフが対応できて、診療をスムーズに進められるので助かっています。終わったら、アラーム音が鳴って知らせてくれますし、電池についても、何度か使用してもそれほど消費しないので、充電の回数も少なくて済んでいます。

患者様も、最初のうちは歯科医院で電気刺激装置を使うというイメージがないことに加えて、電気治療と聞くと痛みを伴うのではないかと不安に思われるようです。しかし、実際に治療してみると、低刺激のファンクショナル波形で皮膚への刺激も少ないので、すぐに安心していただけます。そのおかげもあり、定期的に通っていただく方も多くいらっしゃいます。

また、医療保険が適用されるので、私たちとしてもお勧めしやすく、患者様も治療に同意しやすいようです。どうしても費用が高額になると、二の足を踏まれる方もいるので、金銭的な障壁も低く、必要な治療を適切に受けてもらえるのはいいことだと思います。

歯科用両側性筋電気刺激装置の今後の使い道など、何かアイデアはございますか?

日頃は私たちも、顎関節症の前段階にある患者様に対して、顎関節や咬筋をほぐすためのストレッチの方法をレクチャーしているのですが、それに加えて歯科用両側性筋電気刺激装置を使ってみませんか?とお勧めできそうな気がします。今まではマウスピースなどを使ってスプリント療法をしていたのですが、電気刺激を活用した方法で提案できるのは、私たち医師と患者様の両方にとって選択肢が広がるので良いと思います。

歯科用両側性筋電気刺激装置を使用する、山内 幸司 院長

歯科用両側性筋電気刺激装置を使用する、山内 幸司 院長

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