温活と音活の“Wオン活”を行う複合型デイサービスでの物理療法機器の活用術
ひばりケア サンサンフォレスト
音楽療法を取り入れたデイサービスを東京都内の12事業所で展開しているひばりケア。そのうちのひとつで2023年11月に開設されたサンサンフォレストでは、1階が温活を中心とした1日型デイサービスの「サンサンフォレストケア」、2階がリハビリに特化した半日型デイサービスの「サンサンフォレストアクティブ」を運営しています。温活と音活の“Wオン活”というユニークなコンセプトのもと、超短波治療器や低周波治療器など様々な機器を効果的にご活用されています。
まずは、ひばりケアではどのようなデイサービスを運営されているのかをお聞かせください。
市毛さんはじめに2008年にデイサービス専門のひばりケアを立ち上げました。音楽をテーマに、名称も歌手の美空ひばりさんにあやかって名付けました。今ではひばりケア=音楽療法という認知も高まっていて、音楽を通して認知症ケアをしていくという取り組みが多くの方に支持されています。現在は常勤の音楽療法士が4名、非常勤が8名、音楽療法士を目指している方が3名在籍しています。音楽療法を取り入れている事業所は他にもありますが、どこにも負けない自信があります。職員もみな音楽が大好きで、ギターを弾いたり、コーラスが得意だったり、特殊な楽器が弾ける人もいます。他の事業所では画一的なサービス提供をされているところもありますが、私たちはそれぞれの特技を生かして施設ごとにサービスを提供しているのも特長のひとつです。
続いて、サンサンフォレストを立ち上げた経緯をお聞かせください。
市毛さんひばりケアとは異なる新しいコンセプトの施設をつくりたいと思った時に、偶然にも今の建物と出会ったのがきっかけです。2階建でご利用者様の都合を第一に考えて、1階は1日型のデイサービス、2階は半日型でリハビリに特化しようと考えました。デイサービスのすべてが行えるようになり、利用者様の幅広いニーズにお応えできるようになりました。
施設で特にこだわられた点がございましたら教えてください。
市毛さん施設名をサンサンフォレストと名付けて、太陽の光が燦々と降り注ぎマイナスイオンが溢れる森をイメージしています。マークが数字の3に見えるようにしたのは、第三の人生をここで楽しく過ごしてほしいという願いを込めているからです。施設でこだわった点は、1階のメインサービスを「温活」を中心に据えたこと。高齢者の方のほとんどは寒がりです。身体が温まるということに対して、大きな需要があると予測しました。
1階と2階のサービスの違いを教えてください。
東川さん私は1階の1日型デイサービスのサンサンフォレストケアに勤務していますが、先ほど市毛がお話したように「温活」を中心に行っています。それに加えてひばりケアの特長でもある音楽療法の「音活」も行う“Wオン活”を強みにしています。温活の方では、超短波治療器やトルマリンホットパック、エアマッサージ器、セラミックボールのドライ足湯などを活用しています。身体を温めることによって、病気の予防やストレス解消、在宅での生活維持につながるサービスを提供しています。
宮本さん私は2階の半日型リハビリ特化のサンサンフォレストアクティブで管理者をしています。こちらのメリットは、結果が可視化されること。エビデンスをしっかり提示できることが特長です。最初に体成分分析装置「ITO-InBody370S」を使って筋力など身体の内側の状態を計測し、運動支援サービスの「REHASAKU(リハサク)」で利用者様に即した個別のプログラムを作成。その後、全体プログラムと分けてしっかり実践していきます。ケーブルエクササイズの「ぷるそら」や、電動サイクルマシンの「エスカルゴⅢ」などを使った運動プログラムの実践中も適宜数値を計測しながら、どういう身体の変化が起きているのかをスタッフとご利用者様との間で共有しています。
1階と2階で導入している機器の評判についてお聞かせください。
東川さん1階では超短波治療器などを使って温活をすることで、胃腸に好ましい変化が起こり食欲も出てきたという方もいらっしゃいます。ご利用者様のご家族からも、しっかりご飯が食べられるようになってうれしい、体重が少しずつ増えてきたというお声をいただいています。
宮本さん2階の見学申し込みに来られた方が、当初は足が弱くなってきているとおっしゃられていて、ご契約後に「ITO-InBody370S」で計測してみたら下半身には筋力があり、上半身の方が弱いことが分かりました。目に見える数値があることで、私たちもトレーニングの必要性や効果をより分かりやすくご説明できるようになりますし、ご利用者様の理解も深まりました。数値を見たケアマネージャーさんも、ご利用者様の弱っているところに効果のある訓練をしてもらえるのは日常生活の動きが良くなり、どんどん楽になっていくだろうし、ご自身も次に行うべきサービスを計画しやすくなったとおっしゃっていました。「ぷるそら」や「エスカルゴⅢ」で運動することで、筋肉の動きが良くなり、しわが減って良かったとおっしゃる女性の方もいました。
東川さんどちらの階でも舌骨上筋群へのアプローチが可能な低周波治療器を使っていますが、口腔機能向上プログラムで使用した際に、痰のキレが悪かった方が溜まらなくなったというお話も伺いました。お餅を食べられなかった方も、飲み込みにくい水分を含んだものでも食べられるようになったそうです。お雑煮を家族みんなで食べられていいお正月を迎えられたと喜ばれていました。1階でも「ぷるそら」や「エスカルゴⅢ」を使って運動していますが、普段はなかなかしない動きなので人気があります。肩甲骨まわりの動きが良くなったという方もいました。
宮本さんこちらから「洋服を脱ぎ着する時が楽になりますよ」とお伝えすると、みなさん進んでやってくれますね。
サンサンフォレストのレイアウト図面作成から機器類の選定まで、弊社のトータル提案を選んでいただいた理由をお聞かせください。
市毛さんひばりケアとは異なる新しいコンセプトの施設を立ち上げるにあたって、さまざまな情報を収集したいと思いました。そんな中で伊藤超短波さんのイベントに参加させていただきました。そこで温活に適した超短波治療器があることを知りました。また、お医者さんとしゃべっているのではないか!?と思うくらい知識量の豊富な担当者と出会い、たくさんの情報をご提供いただいたことも大きな決め手となりました。その後の計画が二転三転する中にあっても常にフレキシブルなご提案をいただき、御社に頼んで良かったなと思っております。
ちなみに、超短波機器の導入を決めた理由は何でしたか?
市毛さんまず、何より超短波という名前にすごく興味をそそられました。なんだこれは?と。そして情報を提供いただくうちに高齢者が抱える冷えの問題に対してストレートにアプローチできることがわかって導入を決定しました。
最後に、今後の展望についてお聞かせください。
市毛さん開設して間もないサンサンフォレストは、ひばりケアに比べてまだまだ根付いていないので、まずは地域のみなさまに知っていただくことからだと考えています。地道にブランドを育てていきながら、徐々にご利用者様にお越しいただけるよう仕組みを整えていきます。その後、直営店の増店やフランチャイズ化などできればと思っています。その際には、ぜひ伊藤超短波さんにも情報提供などご協力いただきたいです。このご縁を大切に、今後ともよろしくお願いいたします。
PROFILE
市毛 里志 さん
介護福祉士として介護事業関連経営に携わり、今までにデイサービス含めた介護関連事業を20件立ち上げる。認知症、介護予防に力を入れるべくサンサンフォレストにて新コンセプトにチャレンジ中。
PROFILE
宮本 尚之 さん
大学で福祉を専攻。ホームヘルパー2級を取得後、老健に勤務。その後、有料老人ホーム、リハビリ特化型のデイサービスで機能訓練の経験を積み現在の職場に勤務。
PROFILE
東川 雅代 さん
自治医科大学付属病院NICUに勤務後、訪問看護ステーションでリハビリや急性期、回復期の看護の経験を積み、現在の職場で看護師兼機能訓練指導員として勤務。
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