「家族を想う気持ちが、すべての出発点」
理念を貫く挑戦と、歩行特化型デイサービスの可能性
リハプライム株式会社
「人生の大先輩を、敬い、護る」。そんな理念「敬護(けいご)」を掲げ、全国で200を超える拠点を展開するリハプライム株式会社。リハビリ特化型デイサービス「コンパスウォーク」をはじめ、地域に根ざした多彩な支援を行っています。今回は、現場を支える服部様に、創業時の想いや施設づくりの工夫、そして伊藤超短波の機器導入に至るまで幅広くお話を伺いました。
早速ですが、御社創業のきっかけは何だったのでしょうか?
創業者の小池は、上場フィットネスクラブ企業で役員をしていた人物です。
転機となったのは2010年、小池の両親が同じ時期に倒れ突然2人とも入院となった出来事でした。当時介護の経験が全くなかった小池が、その役割を担うことになり、既存の介護施設を見学して回る中で、「自分の親を入れたいと思える施設がない」と衝撃を受けます。人生の大先輩であるシニアの方々があだ名で呼ばれ、流れ作業で対応されている様子を目の当たりにし、このままではいけないと決意しました。役員という安定した地位、建てたばかりの家、学資保険や車さえも手放し、自分の家族を守るための施設を自らの手で作ろうと創業に踏み切ったのが、リハプライムの始まりです。
御社の理念に「敬護(けいご)」という言葉がありますが、これはどのようなものですか?
「敬護」は私たちがつくった造語であり、企業理念の根幹を成す言葉です。
意味はそのまま、“敬って、護る”。利用者様に対して常に敬意を持ち、そしてその人生を護るという想いを言葉にしたものです。この理念があるからこそ、全国に200を超える拠点ができてもサービスがブレることはありません。スタッフ全員がこの言葉を大切にし、行動の指針としているからです。また「リハプライム」という社名にも、「最良の状態=プライムな日常」を、リハビリを通じて取り戻すという願いが込められています。リハビリはあくまで手段であって、目的は“日常の当たり前を回復させること”です。
訪問介護だけでなく、美容室やスーパーなど一見デイサービス事業と重ならない事業も多角的に展開されています。どういった理由なのか教えてください。
私たちが事業を増やしてきた理由は、ただのビジネス的な発想ではなく、すべて「創業者・小池のお母様にとって必要かどうか」が判断基準でした。たとえば美容室ですが、とある日、小池のお母様が通っていた美容室の美容師さんが倒れてしまいました。そうするとお母様が美容室に行かなくなってしまったんですね。小池がなぜなのか尋ねたところ「若い人がやっている美容室に行くと気を遣われてしまって申し訳ない」と。もともと社交的だったお母様が、外に行かず帽子をかぶるようになったとき「これはまずい」と感じ、お母様でも行きやすい美容室を作りました。スーパーを作った理由も同じです。買い物に自分で行きたい、誰かと出会いたいというお母様の想いがきっかけでした。すべては「親を想う気持ち」から始まっており、それを基に一つひとつ事業が生まれてきました。
歩行特化型デイサービス「コンパスウォーク」のコンセプトを教えてください。
コンパスウォークは、歩行機能の向上を中心に据えたデイサービスです。
特徴的なのは、“歩くこと”を目的にするのではなく、“歩いて叶えたいこと”を目的にしている点です。ある方は「孫と温泉に行きたい」、ある方は「行きつけのお寿司屋さんにもう一度行きたい」。そんな一人ひとりの願いを起点に、歩行という手段を通じて自己実現を支援しています。また、理学療法士や柔道整復師などの専門職が常駐しており、医師とは異なる視点からの運動指導や環境整備を行うことが可能です。病院では「もう治らない」と言われた方にも、生活に合わせたリハビリを提供し、“その人らしい歩き方”を一緒に見つけていく伴走者のような存在でありたいと思っています。
施設づくりでこだわっていることはありますか?
一番大切にしているのは、「利用者様を孤独にさせないこと」です。人は誰かに見守られていると感じることで安心し、前向きになります。そのため、スタッフには「利用者様に背中を見せない」「目線と胸は利用者様に向ける」などの姿勢面も徹底して指導しています。また、個々の趣味嗜好に配慮した空間設計や声掛けのタイミング、グループ形成のサポートなども重要です。無理に集団に入れるのではなく、その方が落ち着ける場所を一緒に探す、そんな空間づくりを心がけています。
デイサービスのFC展開に踏み切った理由は何でしょうか?
創業当初から「10年で100拠点をつくる」という目標を掲げていました。
というのも、当社の理念である「敬護」を日本のスタンダードにしていくには、単に一拠点を良くするだけでは足りないと考えたからです。また、社員の親が全国各地にいることも理由の一つです。自分の親を入れたいと思える拠点を全国に増やす必要がありました。そのためにはスピードが求められ、志を共有できる仲間と連携するフランチャイズ方式が最適だと判断しました。私たちは、立地や収益性ではなく、「そこに自分の親がいるかどうか」で拠点展開を決めています。これが、今も変わらぬ方針です。
ご利用者様との印象的なエピソードがあれば教えてください。
97歳の女性で、生活保護を受けながら1人で暮らしている方がいらっしゃいました。デイサービスが開業して間もない頃に体験利用に来られたのですが、帰りの送迎車で「こんなにいいところに出会えて、97年生きてきて一番幸せ」とおっしゃってくださったんです。その言葉を聞いたスタッフが涙し、「もっとこの人の役に立ちたい」と奮起しました。それ以来、利用者様の表情、行動、言葉に敏感に反応する文化が自然と根付きました。スタッフ一人ひとりが「自分の家族だったら」と思いながら接していることが、このエピソードからもわかると思います。
伊藤超短波のリハビリ機器を導入いただいた理由をお聞かせください。
導入したのは、骨盤底筋にアプローチする「イトー マセクサーフィット」です。骨盤底筋は排尿・排便をコントロールする役割を持つ筋肉で、体幹部の安定にも関係します。尿もれや下肢の不安定さはシニアの方のQOLに直結しますが、他人には打ち明けづらい悩みです。しかしリハビリ機器なら、「新しい機械だから試してみませんか?」という形で、利用者様が気軽に使える点が大きな魅力でした。実際に体験された方が「来週もまた来るね」と楽しみにしてくださるようになり、それをきっかけに普段言えない悩みを口にされるケースも増えてきました。
今後どのように機器を活用していきたいと考えていますか?
まずは、骨盤底筋という筋肉を知ってもらうことが大切です。骨盤底筋の衰えは、生活全体に影響を与える重要な問題でありながら、理解されにくく語られにくい部位でもあります。「イトー マセクサーフィット」の導入により自分の身体と向き合うきっかけができ、「もっと運動したい」「自分の足で行きたい場所に行けるようになりたい」といった意欲が湧くことは、何よりの成果だと思っています。高齢になることに希望が持てるような社会、そんな未来の一端を担える施設でありたいです。
最後に、この記事をご覧の医療従事者や施設経営者にメッセージをお願いします。
私たちが大切にしているのは、「技術のその先にある誰かの人生」です。
理学療法士や作業療法士、柔道整復師が持つ専門的な技術も、誰かの尊厳や生きがいを支えるために使われるべきものだと考えています。私たちの施設は利用者様を家族のように想い、接することを大切にしています。だからこそ、自分の親も安心して預けられる。そんな信頼できる場所であり続けたい。伊藤超短波さんの機器も、その想いに共鳴する「敬護のための道具」だと感じています。これからも共に歩んでくださるパートナーと力を合わせながら、多くの方の希望を支えていけたらと思っています。
PROFILE
服部 大輔 さん
理学療法士
コンパスウォーク技術指導アドバイザー
理学療法士免許取得後、医療療養型病院にて10年間勤務。リハプライム株式会社へ移り、訪問看護ステーションにて高齢者や小児、神経難病など様々な疾患のリハビリに従事。その後、機能訓練特化型デイサービスの管理者を経て、現在は理学療法士や整体師への技術指導や研修会開催を主軸に、マネジメント業務を担当している。
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